天国へ旅立った愛猫

えりえり♪

2017年12月20日 21:55

先月、愛猫ロン♂(享年18歳)が天国へ旅立ちました。人生の半分近くを共にした愛猫。大切な家族の一員で、存在の大きさを思い知らされました。心にぽっかり穴が空き、それでも繁忙期で仕事をするのが精一杯な日々。

ロンは食欲旺盛だったので、餌やトイレ砂を買ったばかりでした。亡くなる数日前から食が細くなり、2日前までは歩けていたのに、前日から餌も食べず水も飲まずに寝たきりになり、スポイトで水をあげたりしてました。

亡くなる2日前から前日にかけて一泊の出張があって、仕事中も終わってからもずっとロンが気になってました。夜、母に電話して携帯をスピーカー機能にしてもらって「ロンちゃん」と呼びかけたら、顔を上げて反応したそうです。出張から帰ってくるまで頑張って生きてくれました。亡くなる前日は空港から急いで一旦家に行き、10分だけ様子を見て撫でて話しかけて仕事に出かけました。夜はロンの隣に寝て、朝起きてからご飯も食べず数時間ロンに付きっ切りでした。グッタリしているロンを抱っこしたまま、外の太陽の光や風を一緒に感じました。たまたま母は仕事が休みで、私は夕方からの仕事なので、日中は運転免許の更新予定でしたが後日に調整。お昼過ぎ、母と2人で見守ってる中で、最後は静かに息を引き取りました。

母も私もずっとロンの様子が気になりながら仕事してたので(一匹ぼっちで亡くなってしまわないかと)、たまたま母と一緒にいて看取る事が出来たのは、ロンが気を遣ってくれたか、安心したからなのかと思います。前日や翌日や他の日だと誰も日中家に居ないので、一匹ぼっちで亡くなっていたと思います。

その日の夕方からはステージがあり、私を心配してか、母が来てくれました。「貴方達の仕事は、親の死に目にも会えなかったり、こんな時でもステージに立たないといけなくて、大変だね。」と言われました。本番中は、とにかく泣くのを堪えるのに必死だったのと、ロンへの追悼、感謝を込めて演奏しました。

ロンには本当に感謝しかありません。若い時に腎不全で亡くなる寸前の状態にまでになり、2回入院してから、病院の先生に長くは生きられないでしょうと言われていたのに、その後10年以上も生きてくれました。10年前のその時期も同じく12月の繁忙期で、朝から毎日怒涛のように学校公演の本番と午後はレッスン。ロンは自分でおしっこができないために毎日病院へ通わねばならず、病院の先生は時間外にも年末年始も1ヶ月以上も毎日診察して下さいました。先生の情熱とロンの生きる力に感謝です。入院してる時に会いに行くと、まともに歩けない足でフラフラしながらも一生懸命スリスリしてきた姿は忘れられません。この本番続きのおかげさまで、入院代や治療費を何とか捻出できました。神様に感謝です。
葬儀屋さんに「キレイなお顔ですね。18歳には見えないですね。大切に育てられたのですね。」と言われました。

しばらく(今でも)ロンが居ない事に慣れきれず、出かける時に「ロンちゃん、行ってくるね、ちょっと遅くなるけど、また夜ね!」っていつものように言ってしまっていました。

甘え下手で不器用な猫で、一緒に布団に入っても背中や肉球など一部分だけ人にくっつける、朝は顔を肉球で触ってきたり、覗き込んだりして起こすけど、私が起きないと起こすのを諦める子でした。そして、私が落ち込んで泣いてる時なんかは、そっと側に居ました。仕事で家にいる時間が少なかったりして、寂しい思いをさせていたかもしれない。うちの子で幸せだっただろうか、などと色々自分を責めたり、在りし日のロンを思い出したりの毎日。粗相した時、叱ってしまってゴメンね。忘れもしない18年前の海の日、帰宅したら子猫が駐車場にいて、このままだと危ないので避難させたら付いてきて、玄関の鍵を開けたら家まで入ってきたのがロンとの18年の生活の始まりでした。

姿かたちは見えなくて寂しいけれど、心の中にずっといるから、何処に行ってもずっと一緒。ロンちゃん、沢山の癒しと思い出をくれて、お世話をする使命や生きがい、命に向き合う事を教えてくれて、本当に本当にありがとう。すごく寒いのに寝床が暑くなるくらいに温かくなった時があったけど、入ってきてたのかな。生前にはロンが布団を温めていてくれてぬくぬくと寝ていたのが懐かしく、この寒い季節には心身に堪えます。

今年は良い事も沢山ありましたが、驚く出来事や悲しい出来事にも見舞われました。元気になったら、ロンに注いでいた愛情やエネルギーを周りの大切な方々に注いでいけたらと思います。ロンが亡くなった時、近しい方にお話をして理解して慰めて頂いたおかげで、救われた自分がいます。大切な方々の存在に感謝です。

久々の更新なのに重く、長々と私事でしたが、読んで下さりありがとうございました。